子犬の食事

この時期は人間で言う、赤ちゃんから成人するまでの期間にあたりますが、人間と違って犬は約1年という驚きの速さで成犬に成長します。短期間で身体の基礎を作るため、子犬に与える食事はとても重要です。

子犬の成長に必要な栄養バランス

急速な成長を支えるのに必要なタンパク質、ミネラル、ビタミンを始めとした栄養素、十分なエネルギー量、不安定な免疫力をサポートする抗酸化成分など、子犬が身体の基礎をしっかり作れる栄養バランスに設計されていることが重要です。犬種や体のサイズによって必要な栄養バランスも変わるため、子犬に合った栄養バランスのフードを与えてあげましょう。

子犬の成長に必要な栄養バランス

食事の消化の良さがとても重要

子犬の時期は消化器官が発育途中であるため、消化吸収能力が未熟です。
消化の良い食事は、胃腸の負担を減らし、食事中の栄養の吸収量を高めます。子犬が必要とする栄養素をしっかりと身体に吸収させてあげることが健やかな発育に繋がります。消化吸収力が高いと、うんちの量や嫌な臭いも減ります。せっかく食事に含まれている栄養バランスが良かったとしても、消化されにくいと栄養の吸収量が低くなります。消化の良くない食事は、ウンチの量が増え、臭いが強くなります。

食事の消化の良さがとても重要

体のサイズごとに変わる必要な栄養バランス

犬は体のサイズによって特徴が大きく変わるため、適切なフードの粒の形・消化の良さ・栄養バランスは変わります。

愛犬が成犬になったときにどの種類に分類されるか、確認してからフードを選ぶようにしましょう。成犬時体重の目安は犬種から調べる、もしくはペットショップスタッフやかかりつけの獣医師に確認しましょう。

犬は体のサイズごとに、5種類に分けられます。

1. 超小型犬
− 成犬時に体重4 kgまで
2. 小型犬
− 成犬時に体重5~10 kg
3. 中型犬
− 成犬時に体重11 kg~25 kg
4. 大型犬
− 成犬時に体重26 kg~44 kg
5. 超大型犬
− 成犬時に体重45 kg以上

超小型~小型犬:
アゴが弱く歯も小さいことから、フードは簡単に噛むことができる大きさ・形・食感である必要があります。 また、水でふやかしやすく設計されていると、子犬の成長に合わせて徐々に固さを固くしていくように調整できるので離乳をサポートしてくれます。

中型犬:
比較的運動量を多く必要とするため、屋外で過ごす機会が多くなります。食事によって豊富な運動量を考えたエネルギーを摂るのとあわせて、健康を維持することで本来持つ自然な抵抗力の維持をサポートしてあげることが大切です。これは、細菌・ダニなどの感染や病気のバリアとして働く、皮膚や被毛の健康維持にも関わります。

大型~超大型犬:
小型犬より成長に時間がかかり、成長期の後期に筋肉が発達してきます。そのため、長い成長期を支える食事が必要です。急いでフードを食べてしまう犬が多く見られるため、飲み込まずにしっかり噛めるように、大きな口のサイズに合う大きさで、噛みやすい形であることも重要です。

年齢によって変わる必要な栄養バランス

子犬と成犬では必要な栄養バランスが異なります。年齢に合った栄養バランスに設計されたフードを与えていれば、成長に必要な栄養は十分に取り込めるため、サプリメントなどを与える必要はありません。

2ヵ月齢
特に骨格の成長をサポートしてあげることが大切です。そのためには、カルシウムやリンの摂取量が適切であることが重要です。カルシウムやリンは、健康な骨格を形成させ、全身の健康維持にも必須の栄養素です。多くの筋肉と生体組織を骨格で支える必要がある大型犬では、特に重要です。

4ヵ月齢
骨格はこの時期にも発達し続けるため、食事から適切なバランスのカルシウムやリンを摂る必要があります。しかしカルシウムの摂り過ぎについては注意が必要です。6ヵ月齢未満の子犬は自分でカルシウムの吸収量を調整できず、摂取した分だけカルシウムを吸収してしまうためです。カルシウムの摂り過ぎによって骨格の形成に異常が起きる恐れもあることから、推奨摂取量の「1日体重1 kgあたりカルシウム0.5 g」を守る必要があります。サプリメントの使用などを考える場合は、必ず獣医師に相談してからにしましょう。

7ヵ月齢
この時期におもに筋肉が形成されることからタンパク質を適切に摂取する必要があります。ここで大事にしたいのはタンパク質の「質の高さ」です。必要なアミノ酸をバランスよく含んだ高品質で、胃と腸で消化吸収されやすい消化性の高さが特に重要です。子犬は成長のために、成犬よりも多くのタンパク質を必要とします。タンパク質が不足すると、子犬本来の免疫力が低下し、皮膚・被毛の状態も悪くなり(パサつくなど)、さらには発育不全になる恐れがあります。

10ヵ月齢
超小型・小型犬は10ヵ月齢までに成犬になりますが、大型犬はまだしばらく成長期が続きます。特に大型・超大型犬は、筋肉が太くなり骨格の負担が大きくなるため、関節のケアをしてあげましょう。健康な関節維持のために重要な栄養素は、グルコサミンとコンドロイチンの2つがあげられます。
子犬にどのような栄養・食事を与えたら良いのか分からない場合には、信頼できるかかりつけの獣医師に聞いてみましょう。