ヨークシャーテリア
(Yorkshire Terrier)

ヨークシャーテリア
ヨークシャーテリア

ヨークシャーテリアの特徴と飼い方、育て方

小さくてかわいいけれど、もともとは猟犬。飼い方の注意点は?

室内飼いが適した犬種ですが、もともと炭鉱や工場でネズミを駆除するために飼育されていた犬種ですので、活発で運動が必要です。日常的にお散歩に連れて行って運動させてあげましょう。
見た目のかわいらしさに反して、テリアの特徴である頑固さや気の強さを持ち合わせています。テリア気質を理解した上で、信頼関係を築き、しつけをしてあげることが大切です。

日常的なお手入れはどうすればいい?

ヨークシャーテリアの特徴のひとつである絹のように艶やかな被毛には、アンダーコートがありません。また、通常ひとつの毛穴から3~5本の毛(メインの毛と二次的な毛)が生えていますが、ヨークシャーテリアは毛穴から1本の毛しか生えていないため、毛の密度が他の犬種の約半分です。密度が低いことやアンダーコートがないことにより、ヨークシャーテリアは、他の小型犬より気温の極端な変化や都市公害のような環境の悪影響を受けやすく、皮膚が乾燥しやすいという特徴があります。
健康な皮膚と被毛を維持するためには、それらのもととなるタンパク質はもちろん、皮膚のバリア機能を維持するための栄養素もバランスよく摂取する必要があります。

健康維持のために注意することは?

小型犬は、他のサイズの犬に比べ、歯に関するトラブルが起こりがちですので、歯の健康維持に配慮が必要です。ヨークシャーテリアもそうした犬種のひとつです。
小型犬は、歯の長さに対する顎の骨の厚みが薄いため、歯石に含まれる細菌による顎の骨へのダメージの影響を受けやすくなっています。

歯磨きができれば理想的ですが、難しい場合は、よく噛んで食べることを促すキブル(粒)のフードを選ぶといいでしょう。

性格

ヨークシャーテリアは知的でありながら非常に活発です。小さくてもテリアとしての気質も兼ね備えており、気の強い一面もあります。

原産国と歴史

ヨークシャーテリアは、19世紀の初めスコットランド、クライド地方でスカイテリアの一種である「クライドデール」という小型の狩猟犬がルーツです。産業革命によって炭鉱労働者と一緒にヨークシャーに移り住んだ犬たちとヨークシャー地方にいた犬が掛け合わせられ、ヨークシャーテリアとして知られるようになりました。
ヨークシャーテリアという犬種名は、1886年に、イギリスにある最古のケネルクラブである、ザ・ケネル・クラブ(The Kennel Club)によって命名されました。その後、1898年に、スタンダートが公開されました。
もともと炭鉱に住むネズミを駆除する目的で飼われていましたが、のちにファッショナブルなペットとなりました。米国や欧州で特に小さな個体が人気になり、1930年の初頭により小型化されました。
今では、世界で最も人気のある小型犬のひとつとなっています。

ヨークシャーテリアの種類(色)

色は一種類ですが、成長段階によって被毛の色が変わります。生まれたばかりの子犬期の被毛の色はブラックとタンですが、数ヵ月を経て、スティール グレーに変わります。
成犬時には、ダーク スティール ブルー(シルバー ブルーではなく)の被毛が後頭部から尻尾の付け根まで覆っており、胸の前方は、リッチフォーン(濃いめの単黄褐色)です。リッチフォーンの被毛は、生え際で色が濃く、根本に向かって薄い色になっています。

生まれたばかりの子犬期の被毛の色は、ブラックとタンです
成長するにしたがってスティール ブルーが出てきます
成犬時の被毛。スティール グレーとリッチ フォーンの被毛が混ざりあうことはありません。
成犬時の被毛。

体のサイズ

オス・メスともに体高は約20cmで、小型犬の中でチワワに次ぐ小さい犬種です。

ヨークシャーテリアに最適な食事の選び方

10ヵ月齢以上の成犬期、成犬~高齢犬のヨークシャーテリアに最適なフードを選ぶためのポイント

ヨークシャーテリアの犬種としての特徴を考えると、口内環境、繊細で美しい被毛、気まぐれな食欲に配慮したフードを選ぶといいでしょう。

●口内環境への配慮

犬の口腔内は弱アルカリ性で、酸性を好む虫歯菌が繁殖しにくい環境です。そのため、虫歯はそれほど多くなく、口腔内のトラブルのほとんどは、歯周病です。歯周病は、歯石が蓄積して起こりますので、歯石の原因となる歯垢がたまらないようにすることが大切です。
歯垢の除去には、ブラッシングが有効ですが、口の周りを触られるのを嫌がる犬に歯磨きをするのは、難しいことも多々あります。よく噛んで食べることを促すキブル(粒)は、ブラッシングの代わりとして、歯垢の蓄積を抑えます。
また、人の歯磨ペーストにも使用されているポリリン酸は、歯の健康維持に役立ちます。

●繊細で美しい被毛

ヨークシャーテリアの被毛は継続的に伸び続け、背中から身体の両側面をとおり足もとまで覆っています。アンダーコートがなく、オーバーコートは柔らかく驚くほど光沢があります。被毛の材料となるタンパク質や被毛のしなやかさを維持するための脂肪酸を適切に摂取する必要があるのはもちろんですが、ダーク スティール ブルーの被毛を美しく維持するには、 メラニン色素のもととなるアミノ酸を適切に摂取する必要があります。アミノ酸は、20種類ほどありますが、その中のチロシンというアミノ酸がメラニン色素のもとになります。また、メラニン色素を作るには、ミネラルの銅も必要ですので、合わせて適切な量の銅を摂取する必要があります。

●細く気まぐれな食欲

大型犬と比較すると、臭いを感じ取る嗅覚細胞の数が少ないため、犬が美味しさを感じるときに大切な臭いを感じ取る力があまり強くありません。そのため、食が細くなったり食べムラが起こったりすることがあります。
食事選びには、ヨークシャーテリアが「おいしい」と感じる臭いのフードを選んだり、少し温めて臭いがたつようにしたりするなどの工夫をしてあげてください。

●ヨークシャーテリアという犬種にとっての最適なフード

ヨークシャーテリアという犬種が他の犬種と異なる特徴に配慮したフードを選ぶことが大切です。
それには、栄養バランスの面だけでなく、ヨークシャーテリア独特の食べ方の特徴に配慮することが大切です。

ヨークシャーテリア

ヨークシャーテリアがよく噛んで食べることに配慮したキブル(粒)の形