シーズー(Shih Tzu)

シーズー
シーズー

シーズーの特徴と飼い方、育て方

デリケートな皮膚のシーズー。飼い方の注意点は?

2ヵ月齢から7歳のシーズーが動物病院を訪れる主な理由として、皮膚のトラブルに関する件が多いというデータがあります。シーズーの皮膚疾患に関するリスクは全犬種平均と比較した場合、6-7倍と高くなっています(Purdue Veterinary Medical Data Base, 1981-2001)。
また、シーズーの皮膚がデリケートである原因として、犬アトピー性皮膚炎の発生が高いことを指摘した研究報告があります。この研究報告では、犬アトピー性皮膚炎はハウスダストやダニおよび花粉といった、環境中のアレルゲンに対する免疫システムの過敏反応が生じる傾向と定義されています(Willemse, 2000)。
つまり、食物アレルギーのように体の内部から起こるものではなく、外部からの刺激で起こる皮膚トラブルです。そのため、健康な皮膚のバリア機能を維持することは、犬アトピー性皮膚炎対策のひとつです。日常的に皮膚のバリア機能維持に必要な栄養を摂取することは、皮膚の健康的なバリア機能維持をサポートすることに繋がります。

日常的なお手入れはどうすればいい?

長くて厚い被毛は、日常的にブラッシングやコーミングしてあげる必要があります。頭部の被毛を短くトリミングしない場合、頭上で結んで、目が被毛で隠れないようにしてあげることをお勧めします。頭部で結んであげることで、被毛が角膜を傷つけることを防ぐこともできます。
もともと寒く乾燥した地域原産の犬種ですので、日本の蒸し暑い気候は苦手です。温度管理や皮膚の健康維持に配慮してあげる必要があります。

健康維持のために注意することは?

室内飼いに適した犬種ですが、日常的な運動は必要です。狩猟犬や使役犬のような運動量は必要ありませんが、お散歩で適度に運動させてあげましょう。

性格

活発で社交的、独立心がある一方で、オーナーからの愛情や注目を欲しがる犬種です。知的で堂々とした一面もあります。

原産国と歴史

チベットのラサ・アプソと、中国のペキニーズとの交配からシーズーは生まれました。
その後、中国の宮廷内で大切に繁殖が続けられ、18世紀初めに英国に持ち出されました。英国では、1946年に、ブリティッシュ ケネル クラブがスタンダードを認めています。
チベット原産の犬種としては、最も新しい犬ですが、独特の豊かな被毛や高貴な歴史的背景は、人々の想像力を掻き立て、いろいろな国で最も人気のある犬種のひとつとなりました。

シーズーの種類(色)

犬種のスタンダードとして、認められない色がある犬種が多い中で、シーズーは色についてのスタンダードの制約はなく、どんな色でも認められています。パーティカラー(3色以上)で、ホワイトが額や尻尾の先にはいっている毛色がもっとも貴重であるとされています。

体のサイズ

オス・メスともに体高は、約27cm以下

シーズーに最適な食事の選び方

10ヵ月齢以上の成犬期、成犬~高齢犬のシーズーに最適なフードを選ぶためのポイント

シーズーの犬種としての特徴を考えると、健康な皮膚と豊かな被毛の維持、特徴的なマズル(鼻口部)でも食べやすいことに配慮したフードを選ぶといいでしょう。

●健康な皮膚の維持健康的な被毛の維持

犬は、人間に比べて身体が小さいため、皮膚が体重の15%~20%を占めています。皮膚はタンパク質でできており、犬の皮膚のターンオーバー(皮膚の細胞が生まれ変わるサイクル)は約3週間です。ですから、皮膚を健康的に維持するには、たくさんのタンパク質が必要です。実際に、摂取したタンパク質の約30%が皮膚や被毛のために使われています。
皮膚の健康を維持するには、タンパク質以外にも、皮膚の保湿に必要なセラミドをつくるビタミンB群やヒスチジン、皮膚の代謝を調節するビタミンA、ビオチン、亜鉛などいろいろな栄養分が必要です。
これらの栄養がバランスよくとれない食事を続けていると、皮膚のターンオーバーがうまくいかなることがあり、バリア機能の低下が起こりやすくなります。

●豊かな被毛への配慮

皮膚と同様に被毛もタンパク質からできています。シーズーの長くて、厚い被毛を維持するには、たくさんのタンパク質が必要です。タンパク質の摂取については、適切な量と同時に、消化性にも配慮する必要があります。体内で消化されなかったタンパク質は、栄養素として利用されませんので、たくさん摂取しても被毛の維持には、役に立ちません。また、なんらかの理由で消化できなかったタンパク質は、腸内環境を悪化させる原因になることもありますので、注意が必要です。

●フードの食べやすさ

シーズーの特徴的なマズル(鼻口部)の形は、フードを口で捕えにくいという特徴があります。短く、アンダーバイトな顎でもフードがとらえやすいように工夫されたキブル(粒)の形のフードを選ぶことで、食べやすさを改善することができます。

●シーズーという犬種にとっての最適なフード

シーズーという犬種が他の犬種と異なる特徴に配慮したフードを選ぶことが大切です。
それには、栄養バランスの面だけでなく、シーズー独特の食べ方の特徴に配慮することが大切です。

シーズー

シーズーがよく噛んで食べることに配慮したキブル(粒)の形