ロットワイラー(Rottweiler)

ロットワイラー
ロットワイラー

ロットワイラーの特徴と飼い方、育て方

筋肉質な体をもつ犬種のひとつ。飼い方の注意点は?

ロットワイラーは、ジャーマンシェパード、ボースロンなどと並んで、体重に対する筋肉の割合が高い犬種のひとつです。筋肉量が多いため、基礎代謝(※)も高く、多くのカロリーを必要とします。
※基礎代謝とは、安静にしていても消費されるエネルギーのことです。じっとしていても生命活動のために内臓や筋肉が働いており、そのために消費されるエネルギーです。

ロットワイラーの食事を選ぶ際には、犬種の特徴である筋肉質な体型を保つことと、高いカロリー要求量を満たすことに応える食事を与えることが理想的です。

また、ロットワイラーは、本来運動がたくさん必要な犬種です。運動は、この犬種本来の筋肉質な体を維持のためにも重要です。本来あまりスペースがない環境での飼育には向かない犬ですが、限られたスペースで飼う場合、運動不足でストレスがたまらないように、お散歩やドッグランで十分に運動させてあげてください。

日常的なお手入れはどうすればいい?

ロットワイラーの被毛は、中毛(ミディアムレングス)のダブルコートで、手触りは硬く、なめらかで胴体に密生しています。週に3~4回程度のブラッシングやコーミングで大丈夫ですが、ダブルコートですので換毛期には、かなり毛が抜けます。毛の生え変わりの時期には、ブラッシングの回数を増やしてあげましょう。

健康維持のために注意することは?

犬で比較的多く見られる心臓疾患のひとつに、拡張型心筋症があります。拡張型心筋症は、小型犬よりも大型犬に起こりやすい傾向があります。そのため、大型犬は心臓への配慮が必要な犬種が多いですが、ロットワイラーも例外ではありません。
心臓は全身に血液を送るポンプのような働きをしており、心臓の働きによって体中に酸素と栄養素が供給されています。心臓がポンプとして働くためには、心臓の筋肉や弁が正しいリズムで動き、血管に血液をスムーズに送り出すようにしなければいけません。これらのどの部分に異常が起きても、心臓はきちんと働くことができなくなります。
心筋症とは、心臓の筋肉の厚みが変化したり正常に働かなくなったりすることによって、うまく全身に血液を送れなくなる病気です。初期では特に症状は現れませんが、進行すると咳や呼吸困難などの症状が起こったりします。病気を早期に発見するためにも、定期的な健康診断は欠かさないようにしましょう。
犬種の特徴である心臓病を防ぐのは、難しいですが、心臓の働きを助ける栄養分に配慮した食事を与えることで、心臓の働きをサポートすることはできます。

性格

堂々としており、物怖じしません。穏やかな性格で子供が大好きです。愛情深く、オーナーへの忠誠心が強く、従順で訓練がしやすい犬種でもあります。

原産国と歴史

ロットワイラーの歴史は古く、その祖先はローマ時代にまでさかのぼります。ローマの軍隊が遠征に出かけるときに、食糧補給のために家畜を連れていました。その家畜を誘導するために飼育されていたモロシアン犬種がロットワイラーの祖先だと考えられています。
やがてローマ軍は南ドイツのバーデン・ヴュルテンベルク州にあるロットヴァイル(ロットワイル)に到着しました。その後ロットヴァイルは重要な交易都市として発展し、南ドイツ、スイス、ハンガリー、フランスなどから多くの肉屋が集まりました。肉屋たちが、家畜を誘導したり、人や家畜を守ったり、荷車を引いたりするために飼育されていた犬が、現在のロットワイラーとなりました。
最初のロットワイラーのクラブが1907年にドイツで設立されました。

ロットワイラーの種類(色)

ブラックの地に、頬、目の上、マズル、首の下、胸の前面、足、尻尾の付け根にはっきりとしたタンのマーキング。

体のサイズ

オスの体高は61~68cmくらい、メスの体高は56~63cmくらいです。

ロットワイラーに最適な食事の選び方

18ヵ月齢以上の成犬期、成犬~高齢犬のロットワイラーに最適なフードを選ぶためのポイント

ロットワイラーの犬種としての特徴を考えると、高いエネルギー要求量に応えること、関節の健康維持、心臓の健康維持に配慮したフードを選ぶといいでしょう。

●高いエネルギー要求量に応える

脂肪分を増やせばエネルギー量は高くなりますが、ただの脂肪分が高いフードでは、ロットワイラーの特徴である筋肉質な体型を維持できず、太ってしまいます。筋肉維持のためのタンパク質の量や、脂肪がきちんとエネルギーに変換されて使われるように、L-カルニチンなどの健康的な脂肪の代謝に関わる栄養素をバランスよく摂取させることが大切です。

ただ高脂肪なだけのフードでは、筋肉質な体を維持することができません

●健康的な関節の維持

骨の先端にある関節軟骨は、衝撃を和らげる役割や関節部位がなめらかに動くような役割を担っていますが、体重過多や激しい運動によって関節に負担がかかり、軟骨の摩耗や硬化が起きると、関節のスムーズな動きが損なわれ、痛みがでてくることがあります。
関節軟骨は軟骨細胞と軟骨基質からできており、軟骨基質の主成分は、コンドロイチン硫酸などのプロテオグリカンやコラーゲンです。関節の健康維持のためには、こうした関節軟骨の構成成分を適切に摂取することが理想的です。
ロットワイラーは体重が重く、関節に負担がかかりやすい体型のため、関節の健康維持のためにコンドロイチン硫酸、グルコサミンを十分に含むフードが適しています。

グラフ

●心臓の健康維持

ロットワイラーは、肥大型心筋症が比較的多い犬種と言われています。拡張型心筋症の原因は詳しくわかっておらず、防ぐことは難しいですが、一部の栄養素の不足と関連があると考えられているため、心臓の健康維持をサポートするために心臓の働きを助ける栄養素を食事から充分にとらせてあげることが大切です。
下記のような心臓の働きを助ける栄養素を摂取することが推奨されます。
EPA/DHA:抗凝血作用や血管拡張による降圧作用など様々な作用があり、心・腎機能を保護する。
L-カルニチン:心筋の収縮に必要なエネルギーを供給
タウリン:心筋の収縮に必要

●ロットワイラーという犬種にとっての最適なフード

ロットワイラーという犬種が他の犬種と異なる特徴に配慮したフードを選ぶことが大切です。それには、栄養バランスの面だけでなく、ロットワイラーの独特の食べ方や体質の特徴に配慮することが大切です。

ロットワイラー

ロットワイラーがよく噛んで食べることに配慮したキブル(粒)の形