マルチーズ(Maltese)

マルチーズ
マルチーズ

マルチーズの特徴と飼い方、育て方

室内飼いに適したエレガントなコンパニオンドッグ。飼い方の注意点は?

集合住宅にも適した小型犬で、それほど運動量が多い犬種ではありません。でも運動不足になると腸の働きが鈍くなり、腸内環境を良好に維持することが難しくなりがちですので、お散歩で日常的に運動させることは必要です。また、消化がよく腸内細菌のバランスを整える成分が配合された食事をとるなど、配慮してあげましょう。

日常的なお手入れはどうすればいい?

純白で絹のような被毛を美しく維持するには、毎日ブラッシングやコーミングをして、被毛が絡まないようにしてあげることが理想的です。また、白い被毛は、汚れが目立ちやすいため、被毛の色を白く維持するには、定期的に洗ってあげる必要があります。
犬の毛色は、タンパク質が分解吸収してできるアミノ酸やミネラルがかかわっています。これらは、毎日の食事から摂取されますので、食べているフードによっては、被毛の色が変わってくることがあります。ですから純白な被毛を維持したい場合、食事の栄養バランスにも気を付ける必要があります。色素の元となる成分を日常的に摂取し続けると、本来の純白の被毛にうっすら色がついてきてしまうことがあります。
また、真っ白な被毛が目の周りだけ茶色くなってしまうことがあります。これは、「涙やけ」と呼ばれる症状で、鼻涙管が詰まってしまって、本来鼻から抜けるべき涙が目にあふれてしまうと起こります。食物が関係しているともいわれていますが、その関係はよくわかっていません。あまりひどい場合は、動物病院で鼻涙管を通しやすいような措置をしてくれます。

健康維持のために注意することは?

小型犬は中型犬・大型犬に比べて、歯石が蓄積しやすく、歯と歯ぐきの健康維持に配慮が必要です。歯冠に付着した細菌が増殖して蓄積すると、歯垢を形成します。歯石は、歯垢に唾液中のカルシウムが結合して、石灰化したものです。
石灰化してしまうと、除去するのは難しくなってしまいますので、歯垢のうちに歯磨きで除去する習慣をつけることが理想的です。歯石が蓄積すると歯周病になり、それが心臓病や腎臓病の原因になることがありますので、注意が必要です。

性格

陽気で遊び好きなうえ、とても丈夫で疲れを知りません。愛情深くておとなしく、めったに吠えません。ただし、しっかりとしたしつけが必要です。

原産国と歴史

マルチーズの歴史は古く、紀元前までさかのぼります。地中海の港町でネズミを捕えていた小型の犬がマルチーズの祖先だと考えられています。マルチーズまたは類似した犬種が古代エジプト、古代ギリシャに存在したことは確かだとされています。後に古代ローマでは、既婚女性にペットとして好まれたそうです。その後ヨーロッパ全土に広がり、15世紀のヨーロッパの様々な美術品に登場します。16世紀後半~17世紀初めのクイーンエリザベス1世の統治下の英国の王室でも好まれました。
マルチーズというブリード名ですが、マルタ島原産ではなく、イタリア原産だと考えられています。

マルチーズの種類(色)

本来、純白の犬種ですが、淡いアイボリーやレモンが部分的にみられるのは認められています。

体のサイズ

オスの体高は21cm~25cmくらい、メスの体高は20cm~23cmくらいです。

マルチーズに最適な食事の選び方

10ヵ月齢以上の成犬期、成犬~高齢犬のマルチーズに最適なフードを選ぶためのポイント

マルチーズの犬種としての特徴を考えると、健康的な被毛の維持、健康な消化の維持、嗜好性の高さに配慮したフードを選ぶといいでしょう。

●健康的な被毛の維持

犬は、人間に比べて身体が小さいため、体積に対する表面積(=皮膚)の割合が高く、体重の約15%~20%を皮膚が占めると言われています。犬の場合、皮膚は約21日のサイクルで新しいものに生まれ変わり、被毛は季節的に生え変わります。皮膚と被毛は、どちらもケラチンと呼ばれるタンパク質から作られているため、健康的な皮膚を維持するためには、食事から充分なタンパク質を摂取する必要があります。
また、マルチーズの純白の被毛を美しく維持するためには、アミノ酸やミネラルの銅のバランスや配合量に配慮したフードが最適です。被毛の色は、メラニン細胞が作ったメラニン色素によって色づけられます。ですから、メラニン色素が作られるもととなる栄養成分を抑えることで、毛色を純白に維持するサポートができるのです。

メラニン色素をつくるには、チロシンというアミノ酸と銅が必要です。この2つを抑えることでメラニン色素の合成を抑え、被毛を白く維持することができます。

●消化率を高めることでうんちの量と臭いを軽減

マルチーズは、特徴がよく似たビションフリーゼと比べると、胃腸がデリケートで、消化吸収により配慮が必要な犬種です。健康な消化機能を維持するためには、「消化の良い食事」と「健康的な腸内環境」が大切です。消化管の中に残った未消化物は下痢の原因となることもあり、とくに未消化のタンパク質は、腸内の一部の細菌に分解されうんちの臭いの原因になります。消化の良い食事を与えることで、未消化物を減らし、うんちの臭いや量を軽減するとともに、うんちの固さを適切に保ちやすくすることができます。

●嗜好性

マルチーズは、食欲にムラがあります。愛玩犬は、室内でオーナーと距離が近いところで生活するため、猟犬や使役犬に比べて、人間のフードに興味を持ちやすく、ドッグフードに興味を示さなくなってしまうことがあります。人間のフードは、マルチーズに必要な栄養バランスを考慮していませんので、マルチーズの特徴を健康的に維持するためにも、マルチーズに最適な栄養バランスの食事をとらせてあげることが理想的です。そのためには、愛犬が好んで食べるフレーバー、触感、そして食べやすいキブル(粒)のフードであることが大切です。

●マルチーズという犬種にとっての最適なフード

マルチーズという犬種が他の犬種と異なる特徴に配慮したフードを選ぶことが大切です。それには、栄養バランスの面だけでなく、マルチーズ独特の食べ方の特徴に配慮することが大切です。

マルチーズ

マルチーズがよく噛んで食べることに配慮したキブル(粒)の形