ラブラドールレトリバー
(Labrador Retriever)

ラブラドールレトリバー
ラブラドールレトリバー

ラブラドールレトリバーの特徴と飼い方、育て方

体脂肪率が高い犬種。飼い方の注意点は?

運ラブラドールレトリバーは、網から逃げた魚を捕らえて猟師の手伝いをしたり、鳥猟で水に落ちた鳥を回収して猟師の手伝いをしたりしていた犬種です。冷たい水に入っても体温維持ができるように体脂肪が豊富です。また、高い体脂肪率を維持するために、たくさん食べる習性があります。通常ペットとして飼われている場合でもその犬種としての特徴は変わらないため食欲は旺盛ですが、狩りの手伝いのような運動量もなく、冷たい水に入るような機会もないため、摂取したカロリーが消費できず、太ってしまいがちです。ですから、適正体重を維持するためには、日常的な運動とともに食事でカロリーや栄養管理してあげることが理想的です。

日常的なお手入れはどうすればいい?

短く硬めの被毛が密集して生えており、アンダーコートは水をはじきます。短毛ですが、抜け毛がありますので、日常的なブラッシングが必要な犬種です。特に換毛期には、かなり毛が抜けますので、ブラッシング、コーミングの回数を増やして抜け毛が残らないようにしてあげましょう。

健康維持のために注意することは?

もともと猟犬ですので、活動的で運動量が多い犬種です。運動不足はストレスになってしまいますので、毎日1時間以上のお散歩で運動させてあげることが理想的です。また、活動的で、太りやすいことから、関節に負担がかかってしまいやすい犬種です。関節に過剰に負担がかからないように、体重管理することはもちろんですが、健康な関節の維持をサポートする栄養素を食事からとれるように配慮してあげるといいでしょう。

性格

知的で物覚えが良く、素直な性格です。もともと狩りの獲物を回収する能力に優れた回収犬ですが、攻撃性がなく落ち着いた性格のため、盲導犬や介助犬、救助犬など、さまざまな分野で活躍しています。ペットとして、最も人気のある犬種のひとつです。

原産国と歴史

ラブラドールレトリバーの祖先は、18世紀にカナダのニューファンドランド島ラブラドール半島で、網から逃げた魚を捉えて漁師の手伝いをしていました犬と考えられています。この犬は、英国からの入植者にセント ジョンズ ウォーター ドッグと呼ばれていました。
のちに英国に持ち込まれ、より能力の高いレトリバーを作り出すために、イングリッシュ セッターなどと交配されてラブラドールレトリバーが生み出されました。英国にある世界最古のケネルクラブ、ザ・ケネルクラブは、1903年に初めてこの犬種を登録しました。

ラブラドールレトリバーの種類(色)

ブラック、イエロー、ブラウン(チョコレート、レバー)が認められています。イエローは、淡いクリームからレディッシブラウン(赤茶)までの色が認められています。

また、同じような体格で同じように「レトリバー」であるゴールデンレトリバーは、同じ犬種の長毛ではなく、異なる犬種です。ケアのポイントだけでなく、基本的な性格にも違いがあります。ゴールデンレトリバーが陽気でサービス精神が豊富なのに比べて、ラブラドールレトリバーは生真面目な性格です。この真面目な性格が盲導犬として、広く活躍することに役立っています。例えば、動いてはいけない場面では、オーナーが動こうとしても真面目なラブラドールレトリバーは、頑として動きません。一方、サービス精神豊富なゴールデンレトリバーは、オーナーが動こうとすると一緒に動いてしまいがちです。
余談ですが、盲導犬が洋服を着ているのをよく見かけますが、それば、抜け毛が周りの人につかないようにという配慮によるものだそうです。

ラブラドールレトリバーとゴールデン レトリバー、似ていますが異なる犬種です。

体のサイズ

オスの体高は56cm~57cmくらい、メスの体高は54cm~56cmくらいです。

ラブラドールレトリバーに最適な食事の選び方

15ヵ月齢以上の成犬期、成犬~高齢犬のラブラドールレトリバーに最適なフードを選ぶためのポイント

ラブラドールレトリバーの犬種としての特徴を考えると、理想的な体重の維持、健康な骨と関節の維持のサポート、健康な皮膚と被毛の維持に配慮したフードを選ぶといいでしょう。

●理想的な体重の維持

ラブラドールレトリバーは、食いしん坊な上に太りやすいという特徴があります。
体重の維持管理は、摂取カロリーと消費カロリーのバランスが鍵です。犬は自分では食事の量をコントロールできませんので、体重管理の責任はオーナーにあるのです。犬の肥満はオーナーの食べ物の与え過ぎと運動不足が原因です。愛犬に与える食事のカロリーと栄養バランスに配慮しましょう。
ラブラドールレトリバーは、成犬時の体重が25kg~30kgになる大型犬ですが、人間と比べると、1日のカロリー必要量は少ないのです。食事の他に、人間の感覚でおやつをあげたりしているとすぐに必要量以上になってしまいます。

1日のカロリー必要量
成人男子 2500kcal
成人女子 2000kcal
体重30kgの犬 1400kcal

また、摂取カロリーを調整して体重を維持しようとするとき、必要な栄養まで減らさないようにする配慮が必要です。たとえば、カロリーを抑え、満腹感を持続させようと、食物繊維の配合が多い食事を与え続けていると、筋肉の健康的な維持に必要なタンパク質が十分に摂取できず、筋肉量が保てなくなってしまう可能性があります。ですから、ラブラドールレトリバーという犬種にとって最適な栄養素バランスの食事を考え、与えることが大切です。

●骨と関節の健康維持をサポート

ラブラドールレトリバーは、筋肉質な体型で活動的、かつ太りやすい体質であることから、他犬種に比べて関節に負担がかかりやすい犬種です。健康な骨と関節の維持をサポートするグルコサミン、コンドロイチン硫酸、およびEPA・DHAを適切に食事から摂取することが理想的です。

●健康な皮膚と被毛の維持

皮膚や被毛には、病原体や有害物質の侵入や水分などの損失を防ぐバリア機能、体温調節機能など、さまざまな役割があります。犬は、人間より体が小さいため、体積に対する表面積(=皮膚)の割合が高く、大型犬の場合、体重の10%~15%を皮膚が占めるといわれています。
皮膚も被毛もケラチンと呼ばれるタンパク質からできていますので、健康な皮膚と被毛の維持には、たくさんのタンパク質が必要です。
また、水をはじく被毛をもつラブラドールレトリバーの皮脂の分泌量は、プードルの5倍もあります。健康的な皮脂の分泌を維持するためにも、EPA・DHAなどの脂肪酸の摂取は重要ですが、ラブラドールレトリバーの太りやすい性質に配慮した、適切なバランスであることが大切です。

●ラブラドールレトリバーという犬種にとっての最適なフード

ラブラドールレトリバーという犬種が他の犬種と異なる特徴に配慮したフードを選ぶこと
が大切です。それには、栄養バランスの面だけでなく、ラブラドールレトリバー独特の食べ方の特徴に配慮することが大切です。
ラブラドールレトリバーは食いしん坊で、食べるのが早く、あっという間に出されたフードを完食してしまいます。咀嚼することは、満腹感を与えるといわれています。よく噛んで食べるキブル(粒)の形のフードを選ぶことで、ラブラドールレトリバーの食べすぎを抑えることができます。

ラブラドールレトリバー

ラブラドールレトリバーがよく噛んで食べることに配慮したキブル(粒)の形