グレートデーン(Great Dane)

グレートデーン
グレートデーン

グレートデーンの特徴と飼い方、育て方

全ての犬種の中で最も体の大きいグレートデーン。飼い方の注意点は?

グレートデーンの大きな特徴のひとつは、筋肉量が多いということです。体重に対しての筋肉量は、他の大型犬と比べても最も高い割合になっています。筋肉量が多いため、基礎代謝(※)も高く、カロリー要求量も多くなります。
※基礎代謝とは、安静にしていても消費されるエネルギーのことです。じっとしていても生命活動のために内臓や筋肉が働いており、そのために消費されるエネルギーです。

また、グレートデーンが必要とするカロリーは、一般的な犬で体重を元に計算した理論値と比較して多いことが分かっています。複数の研究結果によると、グレートデーンは平均で約50%も理論値より多くカロリーを必要とします。つまり自動車に例えていえば、燃費が悪い、ということです。

このことから、グレートデーンを家族に迎えるときには、フードの選び方に配慮が大切であるとが分かります。犬種の特徴である筋肉質な体型を保つことと、高いカロリー要求量を満たすことに応える食事を与えることが理想的です。

日常的なお手入れはどうすればいい?

グレートデーンの被毛は、艶のある密集した短毛で体に沿うように生えています。
短毛ですので、被毛のお手入れは、週数回のブラッシングで十分でしょう。
オスでは、体高が80cm程度にもなる大きな犬種ですが、室内での飼育も可能です。室内飼いの場合、長い四肢を十分伸ばせるように毎日外に連れ出してあげることが理想的です。そして、筋肉質でアスリート体質なグレートデーンにとって最適な飼育環境は、やはりある程度広さがあり、体を動かせる環境でしょう。

健康維持のために注意することは?

超大型犬であるグレードデーンは、成犬になるまでの期間が24ヵ月(ちなみに超小型犬のチワワが成犬になるまでの期間は8ヵ月)と非常に長いという特徴があります。成犬になるまでの成長期間は、骨や筋肉がまだ発達途上にあります。この時期にあまり激しい運動をさせると、関節や靭帯を痛める可能性があるので、注意が必要です。
また、グレートデーンは、胃捻転が起こりやすい犬種です。胃に内容物がはいった状態で体を動かすと胃捻転が起こりやすいため、お散歩の前に食事をとらせないようにしましょう。

性格

マスティフの中では最も穏やかな性格で人間に親しみやすく、とくに子供になつきます。あまり吠えない従順な犬種ですが、縄張り意識が強く見知らぬ人とは距離を置くため、番犬として理想的です。 早い段階からしっかりと訓練する必要がありますが、訓練を受け入れやすい性格のため、一般的に訓練は難しくありません。

原産国と歴史

グレートデーンの祖先は、イノシシの猟犬としてバビロニア、アッシリア、エジプト、ローマなどの古代のモニュメントに数多く登場しています。
また、グレートデーンは、ジャーマンマスティフという名前でも知られていました。マスティフは、特定の犬種に属さない大型の犬を意味しましたが、後に毛色とサイズにより、イングリッシュマスティフ、グレートデーン、シベリア犬、ハッツルード(大型のオスの猟犬)、サウパッカー(パック犬)などに分類され始めました。
1878年、ボディヌル博士が議長を務める7人のブリーダーと審査員で構成される委員会は、これらすべての犬種をグレートデーンという一つの名前で統合する決定を下しました。

グレートデーンの種類(色)

フォーンとブリンドル(ベースとなる毛色に他の色が混ざった毛色)、ハーレクイン、ブルー、ブラック(ホワイトマーキングは許容される)が認められています。ハーレクインは、グレートデーンにしか見られない被毛のパターンで、ホワイトの地にブラックやブルーのまだら模様がはいったパターンです。

体のサイズ

オスの体高は80cmくらい、メスの体高は72cmくらいです。

グレートデーンに最適な食事の選び方

24ヵ月齢以上の成犬期、成犬~高齢犬のグレートデーンに最適なフードを選ぶためのポイント

グレートデーンの犬種としての特徴を考えると、高いエネルギー要求量に応えること、デリケートな消化管への配慮、関節の健康維持に配慮したフードを選ぶといいでしょう。

●高いエネルギー要求量に応える

脂肪分を増やせばエネルギー量は高くなりますが、ただの脂肪分が高いフードでは、グレートデーンの特徴である筋肉質な体型を維持できず、太ってしまいます。筋肉維持のためのタンパク質の量や、脂肪がきちんとエネルギーに変換されて使われるように、L-カルニチンなどの健康的な脂肪の代謝に関わる栄養素をバランスよく摂取させることが大切です。

ただ高脂肪なだけのフードでは、筋肉質な体を維持することができません

●デリケートな消化官への配慮

大型犬は、体が大きい分腸も長いため、腸内を食事でとった内容物が通過する時間も長いという特徴があります。例えば、結腸の体積を比較すると、グレートデーンは、トイプードルの40倍もあります(18cm3に対して750cm3)。その分、消化されなかった食物が小型犬よりも長い間、結腸の中に滞留することになり、腸内細菌による内容物の発酵も進んでしまいます。これが、大型犬のうんちが軟便になりやすい理由です。
グレートデーンの食事は、デリケートな消化器に負担をかけないよう、消化性の高いフードを選んであげることが理想的です。とくにタンパク質の消化性が大切です。タンパク質は、未消化物となって腸の中に残ると腸内細菌のバランスによくない影響をもたらします。
タンパク質は原材料のまま使用するよりも、加工をすると消化性が格段に向上します。例えば、大豆そのものを食べるよりも、大豆を加工して、消化しない食物繊維などを取り除いた豆腐を食べる方が、より消化性が高くなります。ペットフードの原材料においても、肉類、大豆、小麦などの原材料から、タンパク質を取り出す加工をすると、消化率は90%以上まで向上します。
さらに腸内の細菌のバランスを整えるなど、腸内環境を健康的な状態に保つための工夫も必要です。異なる働きをする食物繊維をバランスよく組み合わせて摂取すると、腸内細菌のバランスを整えるサポ―トをします。

●健康的な関節の維持

骨の先端にある関節軟骨は、衝撃を和らげる役割や関節部位がなめらかに動くような役割を担っていますが、体重過多や激しい運動によって関節に負担がかかり、軟骨の摩耗や硬化が起きると、関節のスムーズな動きが損なわれ、痛みがでてくることがあります。
関節軟骨は軟骨細胞と軟骨基質からできており、軟骨基質の主成分は、コンドロイチン硫酸などのプロテオグリカンやコラーゲンです。関節の健康維持のためには、こうした関節軟骨の構成成分を適切に摂取することが理想的です。
グレートデーンは体重が重く、関節に負担がかかりやすい体型のため、関節の健康維持のためにコンドロイチン硫酸、グルコサミンを十分に含むフードが適しています。

●グレートデーンという犬種にとっての最適なフード

グレートデーンという犬種が他の犬種と異なる特徴に配慮したフードを選ぶことが大切です。グレートデーンの大きな顎では、一般的なサイズのキブル(粒)では、とらえにくく、また、噛まないで飲み込んでしまいがちです。大きな顎にあわせてキブル(粒)を大きくすることで、とらえやすく、歯垢がたまらないようによく噛んで食べてもらうことができます。

グレートデーン

グレートデーンがよく噛んで食べることに配慮したキブル(粒)の形