ゴールデンレトリバー
(Golden Retriever)

ゴールデンレトリバー
ゴールデンレトリバー

ゴールデンレトリバーの特徴と飼い方、育て方

アジリティなどドッグスポーツでも活躍する運動量が多い犬種。飼い方の注意点は?

日本でも人気の高いゴールデンレトリバーは、運動量の多い犬種です。できれば、ある程度スペースのある飼育環境が理想的ですが、集合住宅など飼育スペースが限られる場合、お散歩やドッグランなどで、できるだけ運動する機会を増やしてあげてください。
ゴールデンレトリバーは、太りやすい犬種でもありますので、適切な運動は、健康的な体重維持の面からも大切です。ただし、体重管理は、食事管理と運動両方を適切に行うことが理想的です。体重の増減は摂取カロリーと消費カロリーのバランスですので、必要以上にカロリーを摂取しないようにしつつ、筋肉量が落ちないように運動させるようにしましょう。

ゴールデンレトリバーは、運動量の多い犬種です。

日常的なお手入れはどうすればいい?

ウェーブがかかったふさふさの毛並みは、ダブルコートで、水をはじくアンダーコートは密集して生えています。ゴールデンレトリバーは、狩りで獲物を回収するために水に入ることがありますが、その際に、冷たい水で体が冷えないように長い毛で体を保温します。保温効果が高い毛のため、日本の夏のような高温多湿な環境では、皮膚が蒸れやすく皮膚トラブルの原因になることがあります。洗ってあげた後は、完全に毛を乾かすなど、皮膚が蒸れないように気を付けてあげてください。
毛が多いため、普段からブラッシングやコーミングで抜けた毛を取り除いてあげる必要がありますが、換毛期には、特にこまめにブラッシングやコーミングしてあげる必要があります。

健康維持のために注意することは?

犬で比較的多く見られる心臓疾患のひとつに、拡張型心筋症があります。拡張型心筋症は、小型犬よりも大型犬に起こりやすい傾向があります。そのため、大型犬は心臓への配慮が必要な犬種が多いですが、ゴールデンレトリバーも例外ではありません。
心臓は、全身に血液を送り出すポンプとしての役割をしていますが、そのためには、心臓の筋肉や弁など、いろいろな部分が正しいリズムで動き、血管に血液をスムーズに送り出すようにしなければいけません。心臓のある部分に異常が起きてしまうと、心臓はきちんと働くことができなくなってしまいます。心筋症とは、心臓の筋肉の厚みが変化したり正常に働かなくなったりすることによって、うまく全身に血液を送れなくなる病気です。初期では特に症状は現れませんが、進行すると咳や呼吸困難などが起こったりします。病気を早期に発見するためにも、定期的な健康診断は欠かさないようにしましょう。
犬種の特徴である心臓病を防ぐのは、難しいですが、心臓の働きを助ける栄養分に配慮した食事を与えることで、心臓の働きをサポートすることはできます。

性格

ゴールデンレトリバーはとても友好的で優しく、非常に明るくて陽気な性格です。
賢い犬ですが、あまり吠えませんので番犬には不向きです。

原産国と歴史

ゴールデンレトリバーの祖先は、おそらく同じレトリバー種(狩りの獲物を回収する役割をもつ狩猟犬)で、別の犬種(イエロー フラットコーテッド レトリバー、スコティッシュ ウォーター スパニエルなど)と交配されて作られたものと考えられています。
現在のゴールデンレトリバーはすべて、トウィードマウス卿が交配させた「Nous(ヌー:レトリバー)」と「Belle(ベル:ツウィード ウォーター スパニエル)」という名の2頭の犬の子孫です。最初のブリードクラブは、1913年に設立されました。

ゴールデンレトリバーの種類(色)

ゴールドまたはクリームのすべての色調。レッドやマホガニーは認められません。
わずかな白い毛が胸部にあるのは、許容されます。

また、同じような体格で同じように「レトリバー」であるラブラドールレトリバーは、同じ犬種の短毛ではなく、異なる犬種です。ケアのポイントだけでなく、基本的な性格にも違いがあります。ラブラドールレトリバーが、生真面目なのに対して、ゴールデンレトリバーは、陽気でサービス精神が旺盛です。

 

ラブラドール レトリバーとゴールデンレトリバー、似ていますが異なる犬種です。

体のサイズ

オスの体高は56cm~61cmくらい、メスの体高は51cm~56cmくらいです。

ゴールデンレトリバーに最適な食事の選び方

15ヵ月齢以上の成犬期、成犬~高齢犬のゴールデンレトリバーに最適なフードを選ぶためのポイント

ゴールデンレトリバーの犬種としての特徴を考えると、健康的な皮膚と被毛の維持、心臓の健康維持、理想的な体重の維持に配慮したフードを選ぶといいでしょう。

●健康な皮膚と被毛の維持

皮膚・被毛は、健康状態のバロメーターです。皮膚や被毛は、病原体や有害物質が体内にはいってくることや体内の水分が失われることを防ぐバリア機能、体温調節など、健康維持に欠かせない重要な役割をもっています。
ゴールデンレトリバーの被毛は、体を保温する役割をもっているため長く濃密で熱を逃がさない構造になっています。日本の夏のように高温多湿の気候では、皮膚のトラブルが起こりやすい犬種です。皮膚の状態は、被毛の状態にも影響を与えます。ゴールデンレトリバー本来の金色の被毛を健康的に維持するためには、皮膚、被毛の元となる栄養素をバランスよく摂取することが大切です。
皮膚や被毛を作っているケラチンと呼ばれるタンパク質は、メチオニン、シスチンと呼ばれるアミノ酸から構成されています。これらのアミノ酸は、食事から摂取されたタンパク質が分解、吸収され、新しく合成されたものです。なんらかの理由で消化されなかったタンパク質は、体内で吸収して利用することができないだけでなく、アレルゲンとして認識され、食物アレルギーの原因になることもあります。
ですから、タンパク質の「消化性」は、皮膚の健康を保つためにも、食物アレルギーを起こしにくくするためにも、非常に重要なのです。

グラフ

フード中のタンパク質 => アミノ酸に分解され吸収 =>新たなタンパク質(ケラチン)の合成

●心臓の健康維持

拡張型心筋症の原因は、詳しくわかっておらず、防ぐことは難しいですが、一部の栄養素の不足と関連があると考えられているため、心臓の健康維持をサポートするために心臓の働きを助けるL-カルニチンやタウリン、オメガ3系不飽和脂肪酸(EPA・DHA)などの栄養素を食事から摂取することが大切です。

●理想的な体重の維持

ゴールデンレトリバーは、筋肉質ですが、太りやすい体質です。特に6~10歳までで避妊・去勢済みの場合は体重増加のリスクはさらに高くなります。十分に運動させると共に、食事の量や栄養バランスに配慮しましょう。
L-カルニチンは、健康的な脂肪の代謝に必要な成分です。脂肪は細胞内のミトコンドリア内でエネルギーになりますが、L-カルニチンはミトコンドリア内に脂肪酸を運び込むことで脂肪の燃焼を助けます。

グラフ

●ゴールデンレトリバーという犬種にとっての最適なフード

ゴールデンレトリバーという犬種が他の犬種と異なる特徴に配慮したフードを選ぶことが大切です。それには、栄養バランスの面だけでなく、ゴールデンレトリバー独特の食べ方の特徴に配慮することが大切です。

ゴールデンレトリバー

ゴールデンレトリバーがよく噛んで食べることに配慮したキブル(粒)の形