ジャーマンシェパード
(German Shepherd)

ジャーマンシェパード
ジャーマンシェパード

ジャーマンシェパードの特徴と飼い方、育て方

運動量が多く、活動的なジャーマンシェパード。飼い方の注意点は?

学習能力が高いため、早いうちからしつけを始めたほうがいい犬種です。
屋内でも飼育可能ですが、運動量の多い犬種ですので、毎日お散歩につれていって運動させてあげてください。部屋に閉じ込められているような状況には耐えられない犬種です。また、飼育環境はある程度の広さがあることが理想的です。

ジャーマンシェパードは、運動量の多い犬種です。

日常的なお手入れはどうすればいい?

密集したダブルコートで、オーバーコートは、ごわついた直毛です。もともと牧畜犬だったため、寒い野外での作業にも耐えられるような厚い被毛をもっています。日常的なお手入れは週に2~3回程度のブラッシングで大丈夫ですが、大量の毛が抜ける換毛期には、ブラッシングの回数を増やしてあげましょう。

健康維持のために注意することは?

ロイヤルカナンの研究開発センターが行った皮膚のpH測定試験によると、ジャーマンシェパードの皮膚のpH値は、ゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバーに比べてアルカリ度が高いという特徴があります。また、アルカリ性の皮膚は、酸性の皮膚に比べて細菌増殖を誘導しやすいという研究報告があります(ChikakanaとTakahashi, 1995;MatousekとCampbell, 2002)。
ジャーマンシェパートは、皮膚のトラブルが起きやすい犬種ですが、それは、この皮膚pH値が関係していると考えられます。皮膚を健康的な状態に保つためには、皮膚のバリア機能を健康的に維持するために必要な栄養成分をバランスよく食事から摂取することが大切です。

性格

安定した気性で、注意深く、誠実です。主人に従順で非常に忠実なため、使役犬、警察犬、軍用犬として大変優れています。愛情深く忠実なペットにも適した犬種です。

原産国と歴史

ジャーマンシェパードのルーツは、ドイツの中部~南部にいた様々な牧畜犬です。1889年に最初のブリード協会が設立され、最高の使役犬を作ることを目的に系統だった交配が行われてきました。
これまで様々な目的のために数々の犬種が作られてきましたが、使役犬としては、ジャーマンシェパードの右にでる犬種はありません。この背景には、ブリーダーたちの熱意があります。19世紀にジャーマンシェパードの頭数が十分になると、ブリーダーたちは様々な作業をこなすための応用力、適応力、勇敢さ、安定した気性が際立つように一貫性をもった交配を続けてきました。そのために、ジャーマンシェパードのスタンダードでは、身体能力、性格、気質が重要視されているのです。

ブラックのマスクに赤みがかったタン、ゴールド、イエロー、ライトグレー、ブラックまたはダークグレーの単色、ブラックのマスクにブラックのサドルなどが認められています。

ジャーマンシェパードの種類(色)

ブラックのマスクに赤みがかったタン、ゴールド、イエロー、ライトグレー、ブラックまたはダークグレーの単色、ブラックのマスクにブラックのサドルなどが認められています。

体のサイズ

オスの体高は60cm~65cmくらい、メスの体高は56cm~60cmくらいです。

ジャーマンシェパードに最適な食事の選び方

15ヵ月齢以上の成犬期、成犬~高齢犬のジャーマンシェパードに最適なフードを選ぶためのポイント

ジャーマンシェパ―ドの犬種としての特徴を考えると、健康的な消化機能の維持、皮膚と被毛の健康維持、骨と関節の健康維持に配慮したフードを選ぶといいでしょう。

●健康な消化機能の維持

大型犬は、腸が長いため消化物の消化器官の通過時間が長くなります。その分、腸の内容物の発酵が進んでしまい、臭いが強く、柔らかいうんちが出やすくなります。
ジャーマンシェパードもそうした犬種のひとつです。消化器官に負担をかけないように消化性に配慮した食事を選んであげてください。同時に腸内細菌のバランスを整えるための工夫も必要です。
米やコプラ油(ココヤシからとれる脂分)は、消化がよく、消化器官への負担をおさえつつ、体内でエネルギーに変換することができます。健康的な皮膚被毛の維持、筋肉の維持に欠かせないタンパク質の消化性にも配慮が必要です。
タンパク質は原材料のまま使用するよりも、加工をすると消化性が格段に向上します。例えば、大豆そのものより、大豆に含まれる消化できない繊維質などを取り除いて加工した豆腐のほうが、消化性が高くなります。ドッグフードの原材料においても、肉類、大豆、小麦などの原材料から、タンパク質を取り出す加工をすると、消化率は90%以上まで向上します。

グラフ

また、健康的な腸内環境の維持のために、働きの異なる複数の食物繊維をバランスよく組み合わせて摂取すると、腸内細菌のバランスを理想的に維持するサポートになります。

●健康な皮膚と被毛の維持

皮膚・被毛は、健康状態のバロメーターです。皮膚や被毛は、病原体や有害物質が体内にはいってくることや体内の水分が失われることを防ぐバリア機能、体温調節など、健康維持に欠かせない重要な役割をもっています。
皮膚や被毛を作っているケラチンと呼ばれるタンパク質は、メチオニン、シスチンと呼ばれるアミノ酸から構成されています。これらのアミノ酸は、食事から摂取されたタンパク質が分解、吸収され、新しく合成されたものです。なんらかの理由で消化されなかったタンパク質は、体内で吸収して利用することができないだけでなく、アレルゲンとして認識され、食物アレルギーの原因になることもあります。
ですから、タンパク質の「消化性」は、皮膚の健康を保つためにも、食物アレルギーを起こしにくくするためにも、非常に重要なのです。

●健康な骨と関節の維持

運動能力が高く、活動的であるという犬種としての特徴は、ジャーマンシェパードの骨や関節にも負担をかけます。関節軟骨を構成する成分であるグルコサミンやコンドロイチン硫酸を適切に摂取できるフードを与えるといいでしょう。

●ジャーマンシェパードという犬種にとっての最適なフード

ジャーマンシェパードという犬種が他の犬種と異なる特徴に配慮したフードを選ぶことが大切です。それには、栄養バランスの面だけでなく、ジャーマンシェパードの独特の食べ方や体質の特徴に配慮することが大切です。

ジャーマンシェパード

ジャーマンシェパードがよく噛んで食べることに配慮したキブル(粒)の形