キャバリア キング チャールズ スパニエル
(Cavalier King Charles Spaniel)

キャバリア キング チャールズ スパニエル
キャバリア キング チャールズ スパニエル

キャバリア キング チャールズの特徴と飼い方、育て方

都市部でも飼いやすい犬種。飼い方の注意点は?

室内飼いに適した愛玩犬ですが、かわいらしい姿に似合わず、運動量の多い犬です。犬種名に持っている「スパニエル」は、鳥猟で獲物を飛び立たせる役割をもっている種類の猟犬グループを示しています。
キャバリア キング チャールズ スパニエルは、問題行動を起こすことがほとんどなく、飼いやすい犬種だと言われています。ただし、遺伝的に僧帽弁閉鎖不全症が比較的若い年齢から起きやすい犬種であるため、定期的な健康診断を欠かさないようにしましょう。

日常的なお手入れはどうすればいい?

キャバリア キング チャールズ スパニエルが持つ滑らかで美しい被毛を美しく維持するには、日常的なブラッシングやコーミングは欠かせません。しなやかな被毛はダブルコートで、抜け毛も多いです。毛が絡まったりしないように、被毛のケアは忘れずに行いましょう。
また、たれ耳の犬種ですので、耳の中が蒸れてやすく、外耳炎などが起こりやすいです。
定期的に耳を確認し、清潔に保ってあげるようにしましょう。

健康維持のために注意することは?

太りやすい犬種ですので、毎日の運動と摂取カロリーの管理に配慮が必要です。
脂肪組織が1kg増えると、その中の毛細血管が3.5km~4km新たに作られます。心臓は、その分血液を送り出さないといけなくなりますので、太りすぎは、心臓に負担がかかります。
キャバリア キング チャールズ スパニエルは、遺伝的に心臓の健康維持に配慮が必要な犬種ですので、特に体重管理には注意する必要があります。

性格

愛キャバリア キング チャールズ スパニエルは活動的で勇敢ですが、攻撃的なところは全くなく、コンパニオンドッグとして理想的です。人を癒す効果があるとして、心臓病や高血圧の人にも飼育がすすめられているそうです。

原産国と歴史

キャバリア キング チャールズ スパニエルは、古くて新しい歴史をもった犬種です。16世紀~17世紀までには、この犬種は存在しており、13世紀の絵画には、その祖先が描かれています。17世紀にイギリス国王であったチャールズ2世が溺愛し、自分の名前をこの犬に与えたと言われています。
1926年に米国の犬愛好家が、現在のキング チャールズ スパニエルが昔のタペストリーに描写されていたスパニエルと違うことに気づき、英国のブリーダーがかつて英国王や王子に愛されたトイスパニエルを再度作り出しました。最初のキャバリア キング チャールズ スパニエルの血統は、キング チャールズ スパニエルとペキニーズやパグを交配して作り出されました。1945年に正式にスタンダードが認められましたが、それ以前は、キング チャールズ スパニエルと同じ犬種と考えられていました。
キャバリア キング チャールズ スパニエルは、キング チャールズ スパニエルより少しずんぐりしていて、長いマズルをもっています。
今日、キャバリア キング チャールズ スパニエルは、キング チャールズ スパニエルをしのぐ人気になりつつあります。

キャバリア キング チャールズ スパニエル(左)とキング チャールズ スパニエル(右)は、1945年まで同じ犬種とされていました。

キャバリア キング チャールズの種類(色)

キャバリア キング チャールズ スパニエルの被毛の色には、「ブラック&タン」「ルビー」「ブレンハイム」「トライカラー」の4色があります。なかでも白地に茶の模様の入った「ブレンハイム」は、この犬種独自の毛色で特徴的です。

体のサイズ

オス、メス共に、体高は25cm~34cmくらいです。

キャバリア キング チャールズに最適な食事の選び方

10ヵ月齢以上の成犬期、成犬~高齢犬のキャバリア キング チャールズに最適なフードを選ぶためのポイント

キャバリア キング チャールズ スパニエルの犬種としての特徴を考えると、心臓の健康維持、理想的な体重の維持、健康な被毛の維持に配慮したフードを選ぶといいでしょう。

●心臓の健康維持

キャバリア キング チャールズ スパニエルは、心臓に配慮が必要な犬種です。この犬種の心臓疾患は、遺伝が関係しているケースもあり、その場合、残念ながら確実に予防する方法はありませんが、心臓の働きに欠かせないL-カルニチンやタウリン、オメガ3系不飽和脂肪酸(EPA・DHA)などの栄養素を食事から充分にとらせてあげましょう。

●理想的な体重の維持

キャバリア キング チャールズ スパニエルは、太りやすい犬種です。
肥満は取り入れたエネルギーと使ったエネルギーのアンバランスによって起こります。犬や猫において一般的に適正体重を15%~20%以上超えると肥満(太り過ぎ)といわれています。
キャバリア キング チャールズ スパニエルの成犬時の体重は、5kg~9kgくらいです。下記の表で見てわかるように、人間と比べると体の小さな犬が必要とするカロリーは、とても少ないのです。食事のほかにおやつを頻繁に与えたりしているとすぐにカロリーオーバーになってしまいます

1日のカロリー必要量
成人男子 2500kcal
成人女子 2000kcal
10kgの犬 600kcal
5kgの犬 350kcal

体重が過剰に増加すると、心臓や関節に負担がかかりますので注意が必要です。体重の増減は摂取カロリーと消費カロリーのバランスですので、適正体重を維持するには、お散歩などの日常的な運動に加えて、食事の栄養バランスに配慮することが理想的です。ただし低脂肪低カロリーをうたうだけのフードでは、筋肉の維持に必要なタンパク質が十分にとれなくなってしまう可能性もありますので、高タンパク、低脂肪で、適切なカロリー含有量に調整されたフードを選ぶのが理想的です。

●健康的な被毛の維持

皮膚・被毛は健康状態のバロメーターです。皮膚・被毛の健康を保つには、適切な栄養バランスの食事が欠かせません。皮膚が健康的な状態に保たれていると、病原体や有害物質が体内に入ってくるのを防いだり、体内の水分が失われるのを防いだりします。 皮膚は、「ケラチン」というタンパク質から作られており、ケラチンは、メチオニン、シスチンなどのアミノ酸からできています。メチオニンやシスチンは、食事からとりこまれたタンパク質が消化吸収されることで、合成されるアミノ酸です。消化吸収されないタンパク質は、栄養分として体内で利用されませんので、消化性の高いタンパク質を摂取することが大切です。

グラフ

フード中のタンパク質 => アミノ酸に分解され吸収 =>新たなタンパク質(ケラチン)の合成

また、キャバリア キング チャールズ スパニエルの被毛の本来のしなやかさを維持するには、適切な量の脂肪酸を摂取させることも大切です。

●キャバリア キング チャールズ スパニエルという犬種にとっての最適なフード

キャバリア キング チャールズ スパニエルという犬種が他の犬種と異なる特徴に配慮したフードを選ぶことが大切です。キャバリア キング チャールズ スパニエルは、短頭種で顎が短いという特徴があります。また、歯石の配慮も必要な犬種です。独特の形の顎でもとらえやすく、歯垢がたまらないようによく噛んで食べるキブル(粒)のフードを選んであげることが理想的です。

キャバリア キング チャールズ

キャバリア キング チャールズがよく噛んで食べることに配慮したキブル(粒)の形