ビション フリーゼ
(Bichon Frise)

ビション フリーゼ
ビション フリーゼ

ビション フリーゼの特徴と飼い方、育て方

独特のふわふわなダブルコートを健康的に維持するには?

ビション犬種(ビション フリーゼ、マルチーズ、ハバネーゼ、ボロネーゼ)の中では中型の犬種で、たっぷりとしたカールのかかったオーバーコートと柔らかく密なアンダーコートが特徴です。
たっぷりとした毛は、タンパク質でできていますので、健康的に被毛を維持するには、十分なタンパク質を摂取することが重要です。

日常的なお手入れはどうすればいい?

日常的なブラッシングが必要です。白い被毛で汚れが目立ちやすいため、純白に保つためには、月数回程度は洗ってあげる必要があります。抜け毛があまりないので、見た目のふわふわ感に反して、お手入れはそれほど難しくありません。
足先とマズルの毛は、少し短くしてあげるといいでしょう。グルーミングは、3ヵ月に一回程度で大丈夫ですが、耳の汚れは、定期的に確認し、汚れていたらキレイにしてあげましょう。

健康維持のために注意することは?

マルチーズと比べると胃腸は丈夫ですが、太りやすく、下部尿路の健康維持にも注意が必要です。
太りやすい犬種ですので、運動不足にならないように注意しましょう。室内飼いに適したサイズの犬種ですが、できれば、1時間程度以上の散歩が理想的です。太ってしまうと、運動しなくなってしまい、さらに体重増加のリスクが高まってしまう可能性もあります。
また、運動不足は、飲水量の減少にもつながります。おしっこが濃くなると、尿路結石ができやすくなりますので、この点からも適度な散歩を日常的に行う必要があります。

性格

遊び好きで愛情深い性格です。陽気で元気があり社交的な犬種で飼い主さんに非常によく懐きますが、神経質な面も持っています。

原産国と歴史

紀元前4~7世紀の地中海に起源を求めることができます。現在のビション フリーゼは、13世紀にウォータースパニエルの子孫として知られていた犬種で、ルネサンス時代にイタリアからフランスに持ち込まれました。バルベ(フレンチ・ウォータードッグ)を小さくしたような外見であったため、「Barbichon」と呼ばれていましたが、その後、短縮して「ビション」と呼ばれるようになりました。
ベルギーで1924年に、フランスで1934年にケネルクラブに登録されました。2つの世界大戦の後にほとんど消滅してしまいましたが、少数のフランスおよびベルギーのブリーダーの情熱によって再び個体数が回復されました。

ビション フリーゼの種類(色)

ビション フリーゼは、純白の毛色しか認められていませんので、ビション フリーゼという犬種には、複数のバリエーションはありません。
そこで、ビション犬種に枠を広げて、種類をみてみましょう。
それぞれに特徴のある毛並みをもつビション犬種ですが、注意しないと同じように見えてしまう犬種もいます。毛質やコートの厚みについて、下記に一覧にしてみました。

犬種 原産 体高 オーバーコート アンダーコート

マルチーズ

イタリア オス 21~25cm
メス 20~23cm
まっすぐなシルキーヘア ない

ビション フリーゼ

フランス ベルギー 23~30cm ふわふわしたカーリーヘア 密に生えている

ハバネーゼ

スペインイタリアキューバ 23~27cm ふさふさしたカーリーヘア ほとんどない~生えている

ボロネーゼ

イタリア オス 27~30cm
メス 25~28cm
ウールのよう ほとんどない~生えている

ビション フリーゼに最適な食事の選び方

10ヵ月齢以上の成犬期、中・高齢期のビション フリーゼに最適なフードを選ぶためのポイント

●下部尿路の健康維持

特徴がよく似た犬種であるマルチーズと比べて下部尿路の健康維持に、より注意が必要です。
下部尿路疾患でよくある尿結石には、ストルバイトとシュウ酸カルシウムの2種類があります。ストルバイトは、尿pHが高く(アルカリ性)になると結晶化しやすくなるため、尿を弱酸性に調整する必要があります。一方、シュウ酸カルシウムは、尿pHの影響をうけません。
犬の場合、ストルバイトの尿結石は、細菌感染が関係している場合が多く、特にメスは、尿道が短いため、細菌感染しやすいため注意してあげてください。 おしっこを長時間我慢すると、細菌感染しやすいですので、愛犬がお散歩中にしかおしっこをしない場合、お散歩の回数を増やすなどしてあげるといいでしょう。

食事で下部尿路のケアを行う場合、フードの消化率やナトリウムが適切に調整されたフードを選ぶと、尿が濃くなりすぎて結晶化することを防ぐサポートになります。
消化性の高いフードは、栄養分と水分がしっかり体内に吸収されるため、うんちの量やうんちに含まれる水分が少なくなります。


消化性が高いと栄養分と水分がしっかり体内に吸収されます。すると、ウンチに含まれる水分が少なくなり、吸収された水分がおしっこになります。

消化性が高いと栄養分と水分がしっかり体内に吸収されず、ウンチに含まれる水分が多くなります。

また、適切な量のナトリウム(塩分)は、愛犬の飲水量を増やし、おしっこの量を増やすことで、濃くなりすぎるのを防ぎます。

●皮膚と被毛の健康維持

豊かなオーバーコートと密に生えたアンダーコートのために、タンパク質を十分にとる必要があります。また、皮膚の健康を維持するためには、オメガ3系およびオメガ6系不飽和脂肪酸を十分に含むフードが適しています。
皮膚の角質や被毛は、ケラチンというタンパク質から作られています。ケラチンは、メチオニン、シスチンなどのアミノ酸から構成されています。消化分解されないタンパク質は、腸で吸収されず、栄養素として利用することができませんので、消化性の高いタンパク質を与えることが大切です。

タンパク質

フード中のタンパク質 => アミノ酸に分解され吸収 => 新たなタンパク質(ケラチン)の合成

EPAやDHAなどのオメガ3系不飽和脂肪酸とルリチシャ油は、皮膚の健康を維持することでバリア機能を保つために役立ちます。

●心臓の健康維持

心臓の健康を維持するために不可欠な、タウリン、L-カルニチンを食事からしっかりとることが必要です。タウリンは、心臓の収縮に必要な成分で、L-カルニチンは、心臓の収縮に必要なエネルギーを供給します。

●適正体重の維持

太りやすい犬種であるため、脂肪を控えめにしてカロリー含有量を抑えたフードが適しています。また、健康的な脂肪の代謝に必要なL-カルニチンを十分に摂取することも必要です。
脂肪を燃焼させてエネルギーに変えるには、筋肉に適切な量のL-カルニチンが必要です。エネルギーの産生は、細胞内のミトコンドリアで行われますが、L-カルニチンは、その際、ミトコンドリア内に材料となる脂肪酸を運び入れる役割をします。

グラフ

●ビション フリーゼという犬種にとっての最適なフード

ビション フリーゼという犬種が他の犬種と異なる特徴に配慮したフードを選ぶことが大切です。それには、栄養バランスの面だけでなく、ビション フリーゼ独特の食べ方の特徴に配慮することが大切です。

ビーグル

ビション フリーゼがよく噛んで食べることに配慮したキブル(粒)の形