子猫を迎えた初日から1週間目の飼い方
子猫を引き取ってくることは本当にワクワクすることですが、子猫にとっては住んでいた家、母親、兄弟たちから離れるので、とても大きな変化になります。ここでは、子猫を迎えた初日から1週間目での飼い方、ポイントをいくつか紹介します。 生まれたての子猫を拾って保護した時にすべきことはこちら
子猫を飼う上で知っておくべきこと
新しい子猫を迎える際には、考慮すべきことがたくさんあります。子猫を連れてくる前に十分に準備をしておきましょう。どのフードを与えるかを含め、あなたと過ごす最初の期間にどのように接したらよいか知っておく必要があります。
最初の1週間は子猫が日常的な行動をすることをサポートし、獣医師に連れて行って社会化を始めるのがベストです。また、子猫をどのように友人、家族、子供、先住ペットに紹介したらよいか知っておくことが大切です。このほかに、ワクチン接種後に初めて行う外出の際の作法も知っておきましょう。
子猫を飼う準備はできていますか?
子猫を迎えに行く前に十分な準備することは重要です。(子猫を迎える準備に関する詳細はこちら)家にある危険なものから子猫を守れるように準備をするとともに、ベッド、フード用ボウル、水用ボウル、トイレ、おもちゃなど、必要なものすべてが備わった部屋を用意しましょう。
子猫を運ぶキャリーケースも必要でしょう。そして、以前のお世話をしていた人(ブリーダー等)が与えていたフードも少し用意してください。また、信頼できる獣医師を見つけておいて、家に迎え入れてから数日後に健康診断の予約をすることをお勧めします。
家にある危険なものから子猫を保護するとともに、子猫が暮らす部屋のセッティングをしてください。移動にはキャリーケースも必要です。また、子猫が家に来てから数日後に健康診断を予約できるようにするため、事前に獣医師を見つけておきましょう。
子猫は8週齢になるまで家に連れてくるべきではありません。ブリーダーによっては、子猫を12週齢になるまで母猫や兄弟猫たちと過ごさせています。この成長段階までに離乳し、他の猫と交流するための基本的な社交スキルを学びます。子猫は生後8~16週齢で家庭における自分の立場を理解し始めるので、その頃が新たなペットオーナー の家庭に落ち着く良いタイミングとなります。
子猫を連れてくるのに理想的なタイミングは、ペットオーナー が数日間自宅で静かに過ごすことができ、訪問者が来る予定がないときです。
子猫がこれまで何を食べてきたかを尋ね、食事の 時間とペット用トイレの配置についても教えてもらいましょう。獣医師の診察を受け、ワクチン接種や寄生虫の駆除が済んでいるか、またマイクロチップが埋め込まれているか確認します。お気に入りのおもちゃがあるかも聞いてみましょう。
可能であれば、子猫を連れてくる数日前におもちゃと毛布を渡しておきましょう。こうすれば馴染みのある匂いに癒されながら移動でき、新しい家に着いてからも癒されるでしょう。
交通手段が何であれ、キャリーケースを持っていくことは必要不可欠です。キャリーケースが無いと車で運ぶ際に子猫が過度に揺られてしまって危険であることに加え、徒歩や公共交通機関の移動の場合は逃げてしまう危険性があります 。
子猫が完全に成長したときでも収まるものを選び、快適にするために毛布を敷くと良いでしょう。キャリーケースを暗くすると、子猫が守られていると感じやすくなります。また、移動中にうんちやおしっこをする場合に備えて、ペーパータオルと交換用の毛布を忘れずにお持ちください。子猫を快適にするために、移動中はキャリーケースを閉じておいてください。
車で移動する場合は穏やかに運転することを心がけ、子猫が驚かないようにゆっくり運転してください。動かないようにキャリーケースをシートベルトで固定するか、同乗者に押さえていてもらいます。
子猫が安心できるようにするには、キャリーケースに軽い毛布をかけたり、馴染みの匂いのあるおもちゃや毛布を置きます。移動中はキャリーケースに入れたままにしておくのが最も安全ですが、人が落ち着いて話すことで子猫の気持ちを穏やかに保つことができます。
子猫との最初の日
子猫は新しい環境に対して非常に繊細なので、慎重に迎え入れることが大変重要です。これらの重要なヒントに従うことで、子猫の負担を軽減できます。
子猫との最初の夜
子猫は最初の夜に不安に感じることが多く、その後も2、3日鳴くのが一般的です。子猫を落ち着かせるためのヒントをここでご紹介します。
安全に眠ることができる場所を与えてあげましょう
毛布を敷いた子猫のベッドを居心地の良い静かな場所に置き、水、食べ物、ペット用トイレにアクセスできるようにします。照明をおとすと子猫の睡眠パターンの確立に役立ちます。しかし最初の夜は子猫が周囲に順応している途中なので、夜間照明をつけたままにしておくことをおすすめします。
子猫は健康とウェルビーイング(心身ともに健康で幸せな生活)を維持するために、リラックスできて安心感を持てる静かな場所で十分な睡眠をとる必要があります。子猫は24時間のうち約20時間眠りますが、成猫になっても最高18時間ほど眠る必要があります。
最善の子猫用フードと食事の習慣
初めて子猫にフードを与えることは、あなたと子猫との暮らしにおいて重要なステップです。子猫が何を必要としているかを理解することで、子猫への初めての餌やり がスムーズに進むことにつながります。
最初は同じ食事を与えましょう
子猫の食事を突然変更すると、消化不良が生じたり、ストレスになったりする可能性があります。そのため最初の週には、家に来る前に食べていたものと同じフードを同じ与え方で与えます。その後、必要に応じてゆっくりと別のフードに切り替えることができます。この場合、年齢に合った子猫用フードに切り替えましょう。
静かに食べられる場所を与える
あなたや他のペットが食事をとる場所から離れた場所に、子猫が安心して食事をできる場所を作りましょう。猫はペット用トイレの近くで食べることを好まず、常に新鮮な水の用意が必要です。汚れてしまうのを避けるために、給水ボウルはフードから離しておきましょう。
子猫に牛乳や人の食べ物の残りを与えてはいけません
離乳後の子猫はミルクに含まれる糖質を消化できなくなるため、牛乳を飲むと下痢を引き起こす可能性があります。(子猫の離乳期についてはこちら)人の食べ物の残りを与えるとおねだりを始めたり、体に良くない食べ物を食べすぎて、病気になったり太り気味になることがあります。
子猫が食べない場合も辛抱強くつきあいましょう
新しい家に移動してきたストレスによって、子猫が最初あまり食べないことがありますが、落ち着くと食欲が戻るのが普通です。また、猫は生来あまり多く食べないということを忘れないでください。1日に数回、少量の食事をとるのが一般的です。子猫の食習慣について何か気になることがある場合は、獣医師に相談してください。
子猫の食事の変え方
子猫の胃腸は非常にデリケートで、突然フードを変更すると対応できない可能性があります。子猫のフードを変更する準備ができたら、消化器系の問題を回避するために慎重にゆっくりと移行することが重要です。子猫の食事を安心して変更するためのガイドをこちらからご覧ください。
子猫の社会化
好ましくない行動をとらないようにするため、社会化はできるだけ早く始める必要があります。そうすることで、不安がなく、落ち着いて行動できる成猫に育てることができます。子猫の社会化のやり方はこちらでご覧ください。
子猫を初めて動物病院に連れて行く
子猫が数日間ペットオーナーと一緒に過ごして落ち着いてきたら、動物病院に連れて行って健康診断を受けさせることがとても重要です。十分な準備をすることで、子猫の健康について学ぶうえできっと役立つイベントになるでしょう。そして、猫のお世話について詳しく学ぶ機会にもなります。以下のボタンから「子猫が初めて病院に行くときの準備」についての記事をお読み頂けますが、併せて「猫の病院選びのポイント」もお読み頂くと良いでしょう。
動物病院の行き方はこちら子猫は新しい家に引っ越すことで不安を感じるかもしれませんが、ペットオーナーのサポートによって穏やかに過ごせるよう助けることはできます。常にゆっくりと優しく行動し、子猫を慎重に扱ってください。やさしい声で、周りの景色、音や匂いを徐々に教えながら安心を与えるようにします。また、最初は訪問者の数を最小限に抑えるようにしてください。
子猫の日中の習慣
子猫を迎えてから最初の数日間から数週間における、あなたの家族との関わり方 や可愛がり方が、愛嬌のある猫に成長するかどうかに影響します。ここでは、子猫ができるだけ新しい生活の良いスタートを切れるようにする習慣を確立する方法をご紹介します。
子猫の初めての外出に向けて準備すべきこと
子猫は約4ヵ月齢にワクチンの追加接種を受けると、ペットオーナー の見守りの下で外に出ることができます。
子猫にワクチン接種を適切に行うと同時に、次のことも確実に行う必要があります。
- マイクロチップを装着し、適切なサイズの首輪と身元確認タグを取り付けて識別可能にします。
- 庭を子猫にとって安全なものにします。
- 子猫のお気に入りを知って、それを使って子猫を室内に呼び戻せるようにします。
子猫を見守りなしで外に出す前に、望まない繁殖が起こらないよう去勢または避妊する必要もあります。
始めての外出を成功させる方法
子猫にとって初めて屋外に出ることは気の乗らないことかもしれません。これを確実に楽しい経験にするための方法をいくつか紹介しましょう。
- 静かな時間を選択し、子供や他のペットを遠ざけます。
- 子猫用フードを使って屋内に呼び戻すことができるように、夕食前に出かけます。
- 迷子にならないように、子猫と一緒に歩いて探検させます。
- 室内に戻る方法が分かるように、ドアを開けたままにします。