メインクーン (Maine Coon)

メインクーン
メインクーン

メインクーンの特徴と飼い方、育て方

家猫では最大級の大きさ。「ジェントル・ジャイアント(穏やかな巨猫)」とも呼ばれています

メインクーンの最大の特徴は、その大きさです。オスでは、成猫期には、体重が10Kg、体長は1mにもなる子もいます。体が大きいことの特徴は、成長に時間がかかるということと、大きな体を支える関節に負担がかかりやすい、ということです。
一般的な猫は12ヵ月で成猫になりますが、メインクーンは、15ヵ月程度かかります。さらに、成猫になっても、身体が大きくなり続け、個体によっては、5歳程度まで身体が大きくなり続けることもあります。成長期間が少し長いとは言え、避妊去勢の時期は、一般的な猫と同じです。
ところで、メインクーンという猫種は、その大きさもあり、世界記録を持っている個体がいます。フィンランドに住んでいるMissiちゃんは、ひげの長さで世界一の記録をもっています。世界記録となっているその長さは、19cmとのことです。
また、米国に住んでいたStewieちゃんは、体が長い猫、尻尾の長い猫としての世界記録をもっていたそうです。

サラサラの毛並みを保つためには?

もうひとつの特徴はその毛並みです。メインクーンの毛は、密度が高く、柔らかくてなめらかです。毛が長いため、きちんとグルーミングしてあげないと絡まってしまいます。メインクーンは、日本では、一般的に長毛と考えられていますが、実はよく見ると毛の長い部分と比較的短い部分があります(※)。グルーミングの際には、背中、脇腹、おなか、首の周り、尻尾など、特に毛の長い部分に、抜けた毛が残って絡まらないように、注意してあげてください。ブラシが嫌いな子もいますが、長毛種にとって、グルーミングは、とても大切なケアですので、ブラシを嫌がる場合は、櫛を使ってコーミングする等、愛猫にストレスがかからない方法を工夫してみてください。
毛が長いからといって、必ずしもシャンプーする必要はありません。猫は、基本的に体が濡れるのを嫌がりますので、猫がストレスに感じるようなら、無理にシャンプーしないでむしろブラッシングなどをしてあげるほうがいいでしょう。
(※)メインクーンは、ヨーロッパでは、セミロングに分類分けされています

猫は、食事から摂取したタンパク質の25%~30%ほどを皮膚や被毛のために使われる、との報告があります。皮膚・被毛は、食事の影響を受けやすく、摂取している「栄養のバロメーター」ということができます。美しい毛並みが維持できるように、充分にタンパク質がとれるフードを選びましょう。

健康維持のために注意することは?

メインクーンは、心臓の健康に配慮が必要な猫種です。心臓の健康に配慮するためには、タウリンを適切に摂取することが大切です。

性格

おとなしく社交的で、攻撃的なところがありません。仲間や家族と一緒にいることを好み、子供がいる家庭や多頭飼いの家庭にも向いています。飼い主に対して愛情深く、よくなつくことなどから、「犬っぽい」などと言われることもあります。

原産国と歴史

メインクーンは、アメリカのニューイングランド地方メイン州が原産とされており、メイン州公認の「州猫」として認定されています。中東から水夫たちによって持ち込まれたアンゴラや、最初の入植者たちが英国から連れてきた猫、ロシアなど北欧諸国の猫、そして米国の農家に住むショートヘアーなど交配した結果、発生したと思われます。厳しい気候が生み出したこの猫は、身体が大きく丈夫で、米国で誕生したはじめての猫種だと考えられています。1861年、ボストンとニューヨークのキャットショーではじめて正式に出陳されたメインクーンは、「キャプテン・ジェンクス」という白黒の猫でした。 1960年にスタンダードが制定され、CFAとFIFeは、それぞれ1976年と1980年にメインクーンを認定しました。
また、メインクーンには、その見た目から、ヤマネコとアライグマが交配した結果であるという言い伝えがあります。遺伝子的には、不可能ですが、おそらくメインクーンのコートや尻尾の模様がアライグマと似ていることから想像されたのでしょう。メインクーンは、水遊びが好きですので、前足で水遊びをしている姿がアライグマに見えたのかもしれません。

メインクーンの種類(毛色、模様)

タビー、ソリッドカラー、バイカラーなど、様々な色と模様がありますが、チョコレート、ラベンダー(ライラック)、ポインテッドの色、模様は認められていません。

メインクーンに最適な食事の選び方

成猫期のメインクーンに最適なフードを選ぶためのポイント

メインクーンの猫種としての特徴を考えると、大きな身体を支える関節を健康的に維持すること、負担がかかりやすい心臓のケア、密に生えた美しい被毛を健康的に維持すること、に配慮したフードを選ぶといいでしょう。

●大きな身体を支える関節の健康を維持するには?

メインクーンは、大型の猫種のため、他の猫種より関節に負担がかかります。
関節とは、骨と骨の可動性の連結部で、骨の先端には、関節軟骨があります。体重が重かったり、激しい運動をしすぎたりして、関節に負担がかかると、この軟骨の摩耗や硬化を起こします。
関節の健康維持のため、関節軟骨の成分である、コンドロイチン硫酸・グルコサミンが配合されたフードを選んであげましょう。

グラフ

●負担がかかりやすい心臓をケアするには?

メインクーンは、肥大型心筋症が比較的多い猫種と言われています。メインクーンとラグドールについては、この病気に関連する遺伝子が特定されています。遺伝が関係する病気であるため、関連する遺伝子を持っている個体については、残念ながら確実に予防する方法はありません。
ただし、Ⅼ-カルニチンやタウリン、オメガ3系不飽和脂肪酸(EPA・DHA)の不足と肥大型心筋症の発症に関連があることが示唆されているため、これらの栄養素が不足しないように、食事から充分にとらせてあげましょう。

●健康な皮膚と美しい被毛を維持するには?

メインクーン独特の美しい被毛を維持するには、被毛のもととなるタンパク質を十分に摂取する必要があります。また、タンパク質と共に毛のしなやかさを維持する適切な量の脂肪酸も必要です。
皮膚の健康を維持するためには、皮膚の健康的な代謝を助けるビタミンA 、セラミドの合成を促進し、皮膚を乾燥から保護する働きをするビタミンB群(ナイアシン、パントテン酸、コリン)を適切に摂取する必要があります。

●メインクーンという猫種にとっての栄養バランス

メインクーンという猫種が他の猫種と異なる特徴に配慮するには、メインクーン用のフードは、下記のグラフのような点をケアできるようになっている必要があります。

グラフ

メインクーンという猫種にぴったり合った栄養バランスのフードを選ぶとき、大切なことは栄養素のバランスであって、素材が何であるかは、重要ではありません。メインクーンに最適な栄養バランスになるよう様々な素材を組み合わせたフードがオススメです。

●メインクーンにとっての食べやすさ、美味しさの重要性

どんなに健康によいフードでも食べてくれなければ、意味がありません。人間目線ではなく、メインクーンの目線から、食べやすく、食欲をそそるフードであることが大切です。 猫にとっての美味しさは、人間とは異なり、匂い、食感、タンパク質の含有比率の高さなどが重要な要素になります。
メインクーンは、フードの粒を口で挟みこむように食べるため、粒が小さいと丸のみしてしまう傾向があります。しっかり噛んでもらうためには、大きめの粒のフードがオススメです。

メインクーン

メインクーンの顎、口に最適なキブル(粒)の形