ブリティッシュ
ショートヘアー
(British Shorthair)

ブリティッシュ ショートヘアー
ブリティッシュ ショートヘアー

ブリティッシュ ショートヘアーの特徴と飼い方、育て方

最大の特徴であるビロードのような被毛を美しく維持するには?

ブリティッシュ ショートヘアーは、堂々として貫禄のある印象を与える猫です。最大の特徴はその独特の密度の高い被毛です。短く密集したダブルコートの被毛は、まるでビロードや高級絨毯のように、手で触れるとしっかりとした弾力を感じます。
小柄ながら、がっしりした体型で、丸く大きな頭部、幅広くて厚い胸、短めの首、短く力強い脚をもっています。丸みを帯びた見た目から、テディベアのような猫ともいわれています。

美しい高級絨毯のような被毛を維持するためには日常的なブラッシングは不可欠です。
短毛種のため、週2~3回のブラッシングやコーミングで十分でしょう。換毛期は、毎日ブラッシングしてあげることをオススメします。
比較的抜け毛は少ないといわれており、日常的なケアは楽な猫種です。

健康維持のために注意することは?

ブリティッシュ ショートヘアーは、太りやすい猫種のため、体重管理に気を付ける必要があります。太ってしまうと、運動量が減り、ますます太りやすくなってしまうとともに、運動量が減ることから飲水量も減ってしまいます。猫が下部尿路結石になりやすい理由は、濃いおしっこをするため(※)ですが、飲水量が減ることによって、ますます濃いおしっこになってしまいます。

グラフ
おしっこの中にはいろいろなミネラルが溶けています。
おしっこが濃くなりすぎると、普段は溶けているミネラルが
溶けきれなくなります。それらの溶けきれないミネラルが
結晶となり、尿結石を作ります。

ですから、体重管理と同時に、普段から水分補給に気を付けましょう。
猫は、プラスチックの臭いがあまり好きでありません。もし、プラスチックの容器を使っている場合、入れ物を陶器に変えてみたりするといいでしょう。また、水道の蛇口からしか水を飲まないなどの場合、水が流れるタイプの自動給水器などもオススメです。
ドライフードと合わせて、水分の多いウェットフードを与えるという方法もあります。
(※)猫の祖先は、砂漠で狩りをしていたリビアヤマネコだったといわれています。リビアヤマネコは、乾燥地帯で生活しているため、体内の水分を節約し、濃いおしっこを作ります。猫もこの特徴を受け継いでいます。

性格

穏やかで落ち着きがあり、のんびりした性格です。愛情深く、子供や他の猫や犬とも仲良くできます。

原産国と歴史

ブリティッシュ ショートヘアーの起源は、ローマ人がグレートブリテンを侵略したときにエジプトから連れてこられた猫だと考えられています。
19世紀後半に「不思議な国のアリス」の中に登場したチェシャ猫は、ブリティッシュ ショートヘアーのタビーとして描写されました。同じころ、イギリスのブリーダーによって選択交配され、1871年にロンドンのクリスタルパレスで行われた、イギリスで最初のキャットショーに出展されました。これらの猫は、外国から持ち込まれた猫種と区別するため、ブリティッシュ ショートヘアーと呼ばれました。

1901年には、ブリティッシュ ショートヘアーのキャットクラブが設立されました。当時、ほとんどの個体の被毛はブルーで、外見がシャルトリューに似ていたことから、ブリティッシュ ショートヘアーとシャルトリューは交配され、2つの猫種が酷似してしまいました。結果的に、FIFeは、2つの猫種を同じ猫種とする決断をしました。その後、1977年に、FIFeは再び2つの猫種を2つに分け、2種の交配を禁じました。
第二次世界大戦後、ブリティッシュ ショートヘアーは、ペルシャと交配され、独特の体型と様々な被毛の色ができました。アメリカン ショートヘアーと交配された米国では、1980年にCFAに登録されました。最も新しいスタンダードは、1993年にTICAによって確立されています。フランスでは、1979年にFFFが登録しています。

ブリティッシュ ショートヘアーの種類(毛色、模様)

ブルーに人気がありますが、様々な被毛の色や模様があります。ペルシャと交配されたことから、ロングヘアのブリティッシュ ロングヘアー(TICA)も存在します。

ブリティッシュ ショートヘアーに最適な食事の選び方

成猫期のブリティッシュ ショートヘアーに最適なフードを選ぶためのポイント

ブリティッシュ ショートヘアーの猫種としての特徴を考えると、健康的な筋肉と関節を維持すること、歯の健康維持すること、負担がかかりやすい心臓のケア、に配慮したフードを選ぶといいでしょう。

●健康的な筋肉と関節の維持

筋肉質でがっしりとした体型なので、健康な筋肉と関節の維持に配慮が必要です。太りやすいという特徴もありますので、筋肉が落ちてしまわないように、筋肉をつくるタンパク質を十分に摂取できるフードを選びましょう。
完全な肉食動物である猫にとって、もともと植物性タンパク質は動物性タンパク質に比べて消化しにくいものでした。そのため、かつてはペットフードの原材料には動物性タンパク質のほうがより適しているとされてきました。しかし、加工・精製技術が進んだ現在では、動物性タンパク質よりも優れた消化性を持った植物性タンパク質も存在します。

また、関節の健康維持には、軟骨を構成するコンドロイチン硫酸や、コンドロイチン硫酸のもとになるグルコサミンを摂取することが大切です。

●歯の健康維持には?

ブリティッシュ ショートヘアーは、歯石が付きやすいといわれています。歯石ができにくくするには、歯垢が蓄積しないようにする必要がありますが、ほとんどの場合、猫に歯磨きをすることは難しいということは、猫オーナーさんもよくお分かりのことです。
よく噛むことでブラッシング効果を得られるように食事を工夫する方法もあります。

●ブリティッシュ ショートヘアーという猫種にとっての栄養バランス

ブリティッシュ ショートヘアーという猫種が他の猫種と異なる特徴に配慮するには、ブリティッシュ ショートヘアー用のフードは、下記のグラフのような点をケアできるようになっている必要があります。

グラフ

ブリティッシュ ショートヘアーという猫種にぴったり合った栄養バランスのフードを選ぶとき、大切なことは栄養素のバランスであって、素材が何であるかは、重要ではありません。ブリティッシュ ショートヘアーに最適な栄養バランスになるよう様々な素材を組み合わせたフードがオススメです。

●リティッシュ ショートヘアーにとっての食べやすさ、美味しさの重要性

どんなに健康によいフードでも食べてくれなければ、意味がありません。人間目線ではなく、ブリティッシュ ショートヘアーの目線から、食べやすく、食欲をそそるフードであることが大切です。
猫にとっての美味しさは、人間とは異なり、臭い、食感、タンパク質の含有比率の高さなどが重要な要素になります。
ブリティッシュ ショートヘアーは、歯石ができやすいという特徴がありますので、歯垢がたまらないようによく噛める少し大きめのキブル(粒)がオススメです。

ブリティッシュ ショートヘアー

ブリティッシュ ショートヘアーの顎、口に最適なキブル(粒)の形