第9回

犬・猫の真夏に気をつけること

立秋が過ぎて暦の上では秋になりましたが、むしろこれからが夏本番のような毎日が続きます。毎年言われることですが、人も犬や猫も真夏に気を付けなければならないのが熱中症です。人のような汗をかかない犬や猫は、暑さに対する体温調節が人よりも苦手ですから、十分に気を付けてあげて下さい。

多くの飼い主さんが、愛犬・愛猫と室内で暮らしていらっしゃると思います。室内にいる場合は、適切にエアコンを使用していれば問題ありません。ただ、先ほどもお話したように犬や猫は汗をかきませんから、除湿することによって快適になるかどうかは疑問です。冷房で温度を適切に調節してあげましょう。

犬でとくに気を付けてもらいたいのが、お散歩です。炎天下でのお散歩は避けて下さい。炎天下ではアスファルトの表面の温度は60℃を超え、場合によっては、直に肌をつけると火傷を起こすこともあるそうです。ほとんどの犬は裸足でお散歩をしますから、実際に炎天下のアスファルトの上を散歩した犬が肉球に火傷を負ったケースがあります。夕方になっても、アスファルトの表面の温度が高いことがありますから、お散歩の前にはアスファルトの表面に触れてみて、熱くないかどうかを確認するようにしてあげましょう。

また犬や猫でも、「熱中症予防のために水分補給をしましょう」と言われますが、実際に水分補給が犬や猫の熱中症予防に役立つかどうかは何とも言えません。人と違って汗で体温調節をしていませんから、気温が高くなったからと言って脱水を起こすわけではないからです。犬や猫では、脱水はむしろ熱中症になってしまったときの症状として現れます。もちろん、水を飲むことで体の中の温度をある程度下げることはできますが、それよりもまず、体温が高くならないように注意することが先決です。「水分補給をしているから暑い時間帯にお散歩をしても大丈夫」だとは思わないで下さい。

猫は熱中症予防とは別の理由で、夏には十分な水分補給が必要です。これについては次回にお話します。

温度管理に気を付けて、愛犬・愛猫と一緒に元気に猛暑を乗り切りましょう。

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原田 洋志(はらだ ひろし)

プロフィール

原田 洋志(はらだ ひろし)

  • ロイヤルカナン ジャポン合同会社
  • コーポレートアフェアーズ
  • サイエンティフィック コミュニケーション マネジャー
  • 獣医師
  • 名前:ポン次郎
  • 猫種:メインクーン
  • 性別:去勢オス
  • 年齢:9歳7ヵ月 (2009年3月26日生まれ)
  • 体重:9.7kg
  • 名前:チビ
  • 猫種:ミックス
  • 性別:避妊メス
  • 年齢:2歳6ヵ月 (2016年5月5日生まれ)
  • 体重:4kg